バレエの歴史について解説

バレエの歴史

バレエは、いつ・どこで発祥したの?

こんにちは。バレエマガジンを閲覧いただきありがとうございます。

この記事では、当時の日本の様子も踏まえながら、バレエの歴史について詳しく解説します。

バレエの歴史を知ることによって、レッスンを受けるときに理解が深まり、バレエ作品を鑑賞する場合にもより深く楽しむことができます。

1. イタリアでの誕生(15世紀)

  • バレエの起源は、ルネサンス期のイタリア宮廷で、宴会の余興として踊られていた「バッロ(Ballo)」という舞踊に遡ります。
  • この「バッロ」は、音楽に合わせてゆっくりとステップを踏むダンスで、現在のクラシック・バレエの原型となりました。

15世紀の日本では…【戦国時代】

  • 室町幕府の権威が低下し、守護大名の力が強大化しました。応仁の乱(1467年)が勃発し、全国的な戦乱の時代へと突入しました。
  • 雪舟などの水墨画家が現れるなど、日本でも能や狂言などの美術・芸能文化が発展しました。

2. フランスでの発展(16世紀~18世紀)

  • 16世紀、イタリアの名家メディチ家の娘、カトリーヌ・ド・メディシスがフランス国王アンリ2世に嫁いだことで、「バッロ」がフランスに伝わりました。
  • フランス宮廷では、この舞踊を「バレエ(Ballet)」と呼ぶようになり、貴族たちの間で広まりました。
  • 特に、ルイ14世はバレエを愛し、1661年に王立舞踊アカデミー(現在のパリ・オペラ座バレエ団)を設立し、バレエの地位を確立しました。
  • この時代に、バレエの基本的な技術や形式が確立され、プロのバレエダンサーが養成されるようになりました。

16世紀~18世紀の日本では…【江戸時代】

  • 織田信長の後を継いだ豊臣秀吉が、全国統一をほぼ達成しました。(1590年)
  • 1603年に徳川家康が江戸幕府を開き、約260年続く江戸時代が始まりました。
  • 鎖国体制を築いた時期でもあることから、歌舞伎や浮世絵などの日本独自の文化が流行しました。

3. ロシアでの開花(19世紀)

  • 18世紀の頃から、フランスからロシアへとバレエが伝わり、19世紀に入るとロシア独自の発展を遂げました。
  • 19世紀後半には、ロシア出身の作曲家チャイコフスキーがバレエ音楽を作曲したことから「白鳥の湖」「眠れる森の美女」「くるみ割り人形」といった傑作が生まれ、クラシック・バレエの黄金時代を迎えました。
  • ロシア・バレエは、高度な技術と豊かな表現力で世界を魅了し、現代バレエの発展にも大きな影響を与えました。

19世紀の日本では…【明治時代】

江戸時代から明治時代への移行(1867年~1868年)

  • 1853年には、アメリカから黒船に乗ったペリーが浦賀に来航しました。
  • 日清戦争(1894年)、日露戦争(1904年)と二度の戦争がありました。

4. 現代バレエ(20世紀以降)

  • 20世紀に入ると、バレエは古典的な形式にとらわれず、より自由で多様な表現を追求するようになりました。
  • イサドラ・ダンカンやミハイル・フォーキンといった革新的なダンサーや振付家が登場し、コンテンポラリー・バレエが誕生しました。
  • 現代バレエは、様々なジャンルのダンスや音楽、美術などと融合し、常に進化を続けています。

20世紀以降では…【日本にもバレエ文化到来!】

この頃から、日本にもバレエが伝わりました。

  • 1912年、帝国劇場にイタリア人バレエマスターのジョヴァンニ・ローシーが招かれ、バレエが紹介されました。
  • ロシア革命(1917年~1922年)の影響で、エリアナ・パヴロバをはじめとするロシア人バレリーナが来日し、本格的なバレエ教育が始まりました。

日露戦争後、二度の世界大戦を経て、高度経済成長期や東京オリンピック(1964年)など好景気に包まれました。

5.【まとめ】バレエの歴史の重要なポイント

  • バレエは、イタリアの宮廷文化の中で生まれ、発展した芸術であること。
  • フランスがバレエの基礎を確立し、ロシアがそれを大きく発展させたこと。
  • 現代バレエは、古典的な形式にとらわれず、自由な表現を追求していること。

フランスで基礎が確立したため、バレエのレッスンでは身体の方向や動きがフランス語になっています。

バレエ用語集など書籍も発売されているので、大人の方は本で予習してから、初心者向けのゆっくり説明してもらえるレッスンの受講がおすすめです!

言語は、たくさん浴びて身体で覚えていくのが一番早いかも…?

バレエを歴史から学ぶと、お教室の発表会やバレエ団の公演で上演されるバレエ作品の時代背景やストーリー性が、より分かりやすくなると思います。

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